流通経路

昔は、農家が作った生産物は、その周辺地域だけで消費され、遠くの場所に届くことはほとんどありませんでした。
ですが時代が進むとともに交通システムが発達し、生産物は国内、国外から広く日本に届けられるようになりました。

●野菜の流通経路
私たちが普段買っている野菜は、店舗販売やネット通販を別にすれば野菜の生産農家からJA、卸売市場から仲卸業者に送られ、スーパーなどの小売店を辿って消費者へ、という経路で私たちの食卓に上ります。

●木材の流通経路
木材の流通経路は少し複雑になっています。
素材を生産している業者が森を所有している林業家から立ち木を買い、木を伐採して「原木市場」に搬出します。
そして伐られた丸太は競りに出され、製材魚業者が競り落とします。
次にその製材業者は工場で加工し、市場に出します。
それを木材卸売業者、工務店に買い取ってもらいます。


色々な物の流通経路

●魚の流通経路
魚が家の食卓に届くにはまず漁港から卸売り市場、または漁業組合から産地の仲買人、売参人へと渡り、そこから小売店や飲食店、そして最後に私たち消費者に届きます。
漁港から魚屋に届く時間は24時間以内だといいます。
魚のような生活必需品はコストが安くなります。

●米の流通経路
米の流通経路は、直接生産者から消費者の手に届く場合と、出荷業者、卸売業者や小売業者、米穀価格形成センターに届けられ、ほとんどは卸売業者などから消費者に行き渡ります。
農家が作って収穫されたお米は地元の農業共同組合(JA)へと出荷されます。
届けられたお米は「コメ価格センター」を通して競りが行われ、入札されたら価格が決められ、卸売業者に販売されます。
卸売業者からスーパーマーケットやお米専門店に販売されて店頭にお米が並び、消費者の手に届きます。
また年間20トン以上のお米を取り扱うところであれば卸売りや小売りが自由にできるようになりました。